離乳食の進め方

これから離乳食を始めるママ・パパへ伝える離乳食の基本ルール

カオルコ
カオルコ
管理栄養士/乳幼児食指導士のカオルコです。長女(1人目)の離乳食で悩んだことがきっかけで離乳食の仕事をしています。

初めて離乳食をはじめるママやパパは離乳食と言われてもピンとこないと思います。

この記事では

  • 離乳食ってなに?
  • おさえておきたい離乳食の基本ルール

について解説します。

離乳食1日目の進め方については別記事で解説していますのでこちらもどうぞ。

離乳食ってな〜に?

そもそも、普通に生活していて離乳食を見る機会ってなかなかないので離乳食自体のイメージがつかない方もいると思います。

「2人目、3人目のお子さんの離乳食だから、離乳食のことはだいたいわかってるよ!」「とにかく食べられるようになればいいんでしょ!」って方は読み飛ばしてOKです。

  • 離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
  • 1才〜1才半ころまでに初期→中期→後期→完了期って進むよ
  • 離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていいよ

離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習

離乳食はおっぱいやミルクを飲んでいた赤ちゃんが噛んで食べる食事をするための練習期間です。

1才〜1才半ころまでに初期→中期→後期→完了期って進むよ

離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめます。練習するために、最初はミルクみたいな液体に近いものから。

そして飲み込めるようになってきたら水分を減らしていって、1才〜1才半くらいになるときには大きめの食材をパクっと食べられるようになります。

カオルコ
カオルコ
赤ちゃんが食べ物を食べられるようになるって大きな進化だよね!

離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていいよ

離乳食は初期〜完了期までで目安の月齢が決まっていますが、あくまでも目安です。体重もからだの発達もバラバラなのに、離乳食の進み具合が同じはずはないんですよね。

だから、「周りの赤ちゃんが離乳食進んでる」とか、「離乳食の本通りにいかない」とか気にしなくていいんです!

詳しくはこちらに書いています。

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離乳食の基本ルール

離乳食の基本ルールを解説していきます。すべて大事なことなので、ひとつずつ解説します。

①赤ちゃん自身の発達に合わせて離乳食を進める

離乳食本やこの記事に書いてある月齢はあくまで目安。赤ちゃんの体重や歯の生えかたも違うので、離乳食の進み具合は赤ちゃんそれぞれです。

トロトロ状から始め、歯の生えかたや口の動きの発達をみながら少しずつかたさを増していきます。

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②食べ物は加熱する

赤ちゃんは細菌に対する抵抗力がとても弱いので、離乳食はすべて加熱すると安心です。豆腐なども湯通ししたり、作りおきして時間がたったおかずや、冷凍した食材も熱々になるまで加熱します。

カオルコ
カオルコ
離乳食が進んできたら、果物やヨーグルトなど一部の食材は火を通さなくても食べられるようになるよ!

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③味つけなしからはじめて、いろいろな食材を少しずつ増やす

多すぎる塩分は赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまいます。また、味覚の発達にも影響があるので、離乳食の初期(5〜6ヶ月)は味付けなしからはじめます。

離乳食を調味料で味つけするのは後期(9〜11ヶ月ころ)から。完了期(1才〜1才6ヶ月ころ)には使える調味料の種類が増えますが、1才を過ぎても大人の食事を2〜3倍に薄めるのが良いですね。

同時にいろんな食材を少しずつ増やしていき、大人の食事に近づけていきます。

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④離乳食のNG食材を知る

  • はちみつ
  • もち
  • かまぼこ
  • そば
  • 刺身・生卵

「はちみつ」は赤ちゃんが処理できない菌(ボツリヌス菌)を含んでいるため、1才までNG。また、のどに詰まらせる危険のある「もち」、塩分が多くかみにくい「かまぼこ」もNG。「そば」はアレルギーの心配があります。「刺身、生卵」などの生食もダメです。

カオルコ
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NG食材は大事だから知っておこうね!

⑤アレルギーに注意する

はじめての食材をあげるときは、ごく少量を赤ちゃんが機嫌が良い時にあげます。はじめての食材は1食で1種類に。病院の診療時間内に受診できる時間にあげると安心ですね。

特に、3大アレルギーと言われる「卵」「小麦」「乳」をはじめてあげる時には注意してください。

カオルコ
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急にアレルギーの症状が出てくる子もいるから注意してね!

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⑤スプーンの使い方を知る(スプーンを水平に引き抜くのがポイント)

赤ちゃんのお口の発達につながってくるのが離乳食をあげる時のスプーンの使い方です。

  1. 下くちびるにスプーンをトントン
  2. 赤ちゃんがくちびるではさんで、上くちびるでとり込むのを待つ
  3. スプーンを水平に引き抜く

スプーンで下くちびるに軽くふれて、赤ちゃんに「食べるよ〜」というサインを送ります。赤ちゃんが口をあけたら、スプーンを下くちびるにおくだけ。赤ちゃんが自分の上くちびるで離乳食をとり込むのを待ちます。そのあと、スプーンは水平に引き抜きます。

悪い例
  • 上くちびるに沿って引き抜く
  • 口の奥にスプーンを入れる

上くちびるに沿って引き抜くと、赤ちゃんが自分で離乳食をとり込む力が育ちにくいので、スプーンを引き抜く際は水平に引く抜くことを意識します。また、口の奥までスプーンを入れると、丸のみのくせがつきやすいです。

まとめ:離乳食の基本ルールを知っておくと安心

離乳食の進み具合は個人差が大きいです。

離乳食本通りにも進まないです。

ほんに書いてあることと違うと心配になりますが、この記事に書いてある基本ルールを守っていればあとは個人個人に合わせて大丈夫かなと思っています。

 

離乳食1日目の進め方については別記事で解説していますのでこちらもどうぞ。