離乳食の進め方

離乳食時期の赤ちゃんのお口の発達を詳しく解説【初期から完了期まで】

カオルコ
カオルコ
管理栄養士/乳幼児食指導士で離乳食講座の講師をしているカオルコです。長女(1人目)の離乳食で悩んだことがきっかけで離乳食の仕事をしています。

離乳食は赤ちゃんのお口の発達に合わせて食べものの大きさや形を変えていきます。

と言われても、

ママ
ママ
口の発達???

と困ると思うので、離乳食時期の赤ちゃんのお口の発達についてまとめてみました。

ちょっと難しいことを書いています。

が、赤ちゃんのお口の動きがわかると、離乳食のステップアップの時期がわかりやすいので興味ある方は読んでみてくださいね。

ちなみに、赤ちゃんのお口の発達については、こちらの本がわかりやすいです。

 

離乳食初期(5〜6ヶ月ころ)

歯のはえ方 歯がはえる前
舌の動き 前後運動が中心。上下の運動もできるようになってくる
口の動き くちびるを閉じて飲みこむとき、上くちびるの形は変わらずに、下くちびるが内側に入る
姿勢 抱っこで上半身を後ろに傾けると飲みこみやすい
調理形態 なめらかにすりつぶした状態

5〜6ヶ月ではまだ歯ははえていない赤ちゃんが多いです。

舌の動きは、前後運動が中心。食べものを口を閉じて「ゴックン」と飲みこむ時期です。

飲みこむときの口の動きを見ていると、上くちびるの形は変わらずに、下くちびるが内側に入ります。

この時期に大事なのがスプーンの使い方。

  1. 下くちびるにスプーンをトントン
  2. 赤ちゃんがくちびるではさんで、上くちびるでとり込むのを待つ
  3. スプーンを水平に引き抜く

スプーンで下くちびるに軽くふれて、赤ちゃんに「食べるよ〜」というサインを送ります。赤ちゃんが口をあけたら、スプーンを下くちびるにおくだけ。赤ちゃんが自分の上くちびるで離乳食をとり込むのを待ちます。そのあと、スプーンは水平に引き抜きます。

悪い例
  • 上くちびるに沿って引き抜く
  • 口の奥にスプーンを入れる

上くちびるに沿って引き抜くと、赤ちゃんが自分で離乳食をとり込む力が育ちにくいので、スプーンを引き抜く際は水平に引く抜くことを意識します。また、口の奥までスプーンを入れると、丸のみのくせがつきやすいです。

離乳食中期(7〜8ヶ月ころ)

歯のはえ方 下の前歯2本がはえ始める
舌の動き 前後運動と上下運動ができるようになる
口の動き くちびるが左右同時に伸びて、上下のくちびるがしっかり閉じて薄くみえる
姿勢 足の裏が床につくようにいすに座る
調理形態 舌と上あごでつぶせるかたさ

7〜8ヶ月ころになると、下の前歯2本がはえ始めます。舌は前後運動と上下運動ができるようになるので、舌と上あごを使ってつぶすことができるようになります。

くちびるが左右同時に伸びて、上下のくちびるがしっかり閉じて薄くみえたら、食べものを舌で押しつぶしているサイン。

そろそろ食事用のいすを準備します。必要な力を入れやすいように、足の裏が床やいすの補助板にぴったりとつく姿勢がいいです。

離乳食後期(9〜11ヶ月ころ)

歯のはえ方 上下の前歯がはえて、奥歯の歯ぐきがふくらんでくる
舌の動き 前後運動、上下運動に加えて左右の運動もできるようになる
口の動き
  • 下あごが左右に動いたり、上下のくちびるがねじれるような動き
  • 噛んでいる側の口角が引かれる
姿勢 足の裏が床につくようにいすに座り、体がやや前傾する姿勢
調理形態 歯ぐきでつぶせるかたさ、手づかみ食べがはじまる

前歯が上下4本ずつはえ始めると、口の中の大きさも大きくなります。

  • 下あごが左右に動いたり、上下のくちびるがねじれるような動き
  • 噛んでいる側の口角が引かれる

というような口の動きがみられれば、きちんと食べているサインです。

9〜11ヶ月の時期には、前歯でかじりとることで一口の量を学んでいきます。

また、指先でものをつかめるようになるので、「手づかみ食べ」や「遊び食べ」が始まります。床や洋服が汚れるので大変ですが、「自分で食べる」意欲につながるので、たくさん「手づかみ食べ」をして欲しいところです。

ただ、食べこぼしも多く、十分な量が食べられないので、同時に横から大人が食べさせます。

離乳食完了期(1才〜1才半ころ)

歯のはえ方 上下の前歯が生えそろい、奥歯がはえ始める
舌の動き 前後運動、上下運動に加えて左右の運動もできるようになる
口の動き 前歯でかじりとる
姿勢 足の裏が床につくようにいすに座り、体がやや前傾する姿勢
調理形態 前歯でかみ切れる大きさで歯ぐきでかみつぶせるかたさ

上下の奥歯が1本ずつ生えると、今まで歯ぐきではつぶせなかったものも食べられるようになります。

個人差はありますが、1才〜1才半くらいまでには、

  • くちびるを使って食べものをとりこむ
  • 前歯でかみきる
  • 歯ぐきやはえ始めた奥歯で食べものをつぶす
  • だ液と混ぜ合わせて飲みこむ

ことができるようになります。

ただ、噛む力はまだまだ弱いので、大人と同じ食事はできません。繊維や弾力があるもの、レタスなどの生野菜は噛むのが難しいです。

自分で食べる意欲を育てるために、手づかみ食べをしっかりさせてあげたいです。

また、遊び食べ、偏食、ムラ食いなどの困ったことが多くなる時期です。月齢が進んでくると(乳歯が生えそろう3才くらい)、困りごとも少なくなってくるのですが、それまでは見守ってあげたいところです。

と言っても、離乳食の悩みごとは多いですよね。

そんな時に見て欲しい離乳食お悩みQ&Aを記事にしています。

離乳食のお悩みQ&A

離乳食時期のお口の発達のまとめ

5、6ヶ月の赤ちゃんの舌は前後にしか動きませんが、1才半の離乳食が終わるころには前後、上下、左右に動き、自分で手づかみ食べで食べ物を食べられるようになります。

カオルコ
カオルコ
赤ちゃんのお口の発達ってすごいですね!

離乳食のかたさや大きさをステップアップするとき、赤ちゃんの口の動きを見てあげるとわかりやすいので、ママやパパに余裕があるときはお口の動きを見てみるのも良いかもしれません。

今回の記事はちょっと難しいことを書いています。赤ちゃんのお口の発達について、もっと知りたい方はこちらの本がわかりやすいのでおすすめです。

 

【参考文献】
外木徳子.歯と体の発達に合わせた赤ちゃんと幼児のごはん0〜3歳.婦人之友社,2015,p.87,ISBN978-4-8292-0688-1

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