離乳食の進め方

離乳食って何?はじめて離乳食を作る新米ママが知っておきたいこと

管理栄養士で乳幼児食指導士の資格を持つカオルコです。

新米ママ
新米ママ
赤ちゃんが産まれて、一生懸命お世話をしていたらあっという間に離乳食を始める時期になっちゃった!

という方、多いですよね。

今では離乳食講座を開くわたしも、1人目の子どもの離乳食のときはわけがわからず、手探りではじめました。(そして失敗しました^^;わたしの離乳食失敗談はまた記事にしますね)

産後、赤ちゃんのお世話をしながら大人の食事を作るだけでも大変なのに、赤ちゃんの食事まで用意するなんて想像もできないと思います。

カオルコ
カオルコ
というかおっぱい飲んでる我が子が食べられるようになるっていう想像ができなかったな

この記事は

  • そもそも離乳食ってなに???
  • 離乳食って何を作ればよいか全然わからないんだけど!

という新米ママ向けに

  • 離乳食って食べる練習なんだよ!
  • こんな感じで進めるよ〜
  • 離乳食を進める上でのママの心がまえ

についてお話しします。

  • 赤ちゃんが2人目、もしくは3人目だからだいたいのことは知ってる
  • とにかく食べられるようになればいいんでしょ!!!

という方はこの先は見なくてOKです!

離乳食初心者の新米ママにもわかりやすいように簡単にお話ししていきますね。

さて、見ていきましょう。

まずは結論

離乳食ってなに?
  • 離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
  • 1歳〜1歳半頃までに初期→中期→後期→完了期って進むよ!
  • 進み方は人それぞれだから周りは気にしなくて良いよ

離乳食ってなに?

離乳食の専門家は厚生労働省が出している「授乳・離乳の支援ガイド」というものを根拠にして離乳食を教えています。

「授乳・離乳の支援ガイド」によると、

離乳の進行は、子どもの発育及び発達の状況に応じて食品の量や種類及び形態を調整しながら、食べる経験を通じて摂食機能を獲得し、成長していく過程である。(授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)

難しいですね〜!

この文面をわたしなりに解釈するとこうなります。

離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習

離乳食はおっぱいやミルクを飲んでいた赤ちゃんがかんで食べる食事をするための練習期間です。

離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめます。練習するために、最初はミルクみたいな液体に近いものから。

そして飲み込めるようになってきたら水分を減らしていって、1歳〜1歳半くらいになるときには大きめの食材をパクっと食べられるようになります。

赤ちゃんが固形のものを食べられるようになるって大きな進化ですよね!

この大きな変化をするために、半年〜1年は必要なんです。赤ちゃんの発達を見ながらゆっくり進めます。

離乳食を通して食べる楽しみを知る

今まで家族で食事をするときに参加していなかった赤ちゃん。

赤ちゃんも一緒に家族で食卓を囲んで食事をすることで、赤ちゃんは食事の楽しみを知ります。

生きること=食べること

離乳食はこれからの食事の基礎。一生続く食事の楽しさを知る大事な期間です。

離乳食の進め方

離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめて、1才〜1才6ヶ月頃くらいが完了の目安です。

離乳初期、中期、後期、完了期の4つの時期があります。

時期 離乳食のかたち
初期 5〜6ヶ月頃 なめらかにすりつぶした状態
中期 7〜8ヶ月頃 舌でつぶせる固さ
後期 9〜11ヶ月頃 歯ぐきでつぶせる固さ
完了期 1才〜1才6ヶ月頃 歯ぐきで噛める固さ

【引用】授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)

離乳初期

5〜6ヶ月の赤ちゃんはトロトロの離乳食を数口ごっくんするのがやっとです。初期はごっくんする練習と思いましょう。

おかゆや野菜、卵黄などを裏ごししたり、すりつぶしたりしてあげます。

離乳食はまだ1日1回

栄養はほとんどおっぱいやミルクからとります。

離乳中期

7〜8ヶ月の赤ちゃんは食べ物を上あごでつぶしてモグモグできるようになります

食べ物はすりつぶしたり、みじん切りにしたりと固形になってきます。

離乳食は1日2回に増えて食べる量も増えてきますが、まだおっぱいやミルクから栄養をとる方が多いです。

離乳後期

9〜11ヶ月の赤ちゃんは歯ぐきでカミカミできるようになります

食べ物の大きさもあらみじん切りやコロコロとした大きさに。

食事は1日3回に増えて、おっぱいやミルクよりも離乳食からとる栄養の方が増えていきます。

離乳食の進み具合は個人差が大きい時期で、離乳後期は「食べない」「噛まない」といった悩みも多いです。

離乳完了期

1才〜1才6ヶ月頃の離乳完了期には食べ物を前歯でかみ切れるようになります

1日3回の食事の他におやつも食べる時期です。おっぱいやミルクの量は少なくなり、栄養の大半は食事からとります。

離乳食が終わると、なんでも食べられそうな気がしますが、噛む力はまだ弱いので、子どもに合わせた食事にすることが必要です。

離乳食をはじめるママの心がまえ

離乳食の進み具合は赤ちゃんそれぞれ!周りは気にしない!

離乳食は初期〜完了期までで目安の月齢が決まっていますが、あくまでも目安です

赤ちゃんって生まれたときの体重も全然違いますよね?

出産予定日より早めに2000gで生まれる赤ちゃんもいれば、4000gで生まれる赤ちゃんもいます。

体重もからだの発達もバラバラなのに、離乳食の進み具合が同じはずはないんですよね。

だから、「周りの赤ちゃんが離乳食進んでる」とか、「離乳食の本通りにいかない」とか気にしなくていいんです!

大事なのは「赤ちゃん自身のペースで食べる練習ができているか?」

「1ヶ月前と比べて食べられるようになっていればOK!」それくらいの気持ちでやっていきましょう!

ママが楽しく!

子どもの離乳食に悩まないママはあまりいないと思います。

実際、国の調査でも約75%のママが離乳食について困りごとを抱えているというデータもあります。(平成27年度 乳幼児栄養調査結果第1部 乳幼児の栄養方法や食事に関する状況

  • 順調に進んでいたのに病気で全く離乳食を食べなくなった
  • 好き嫌いが激しい
  • 離乳食を作るのが大変!

っていうのは一例ですが、離乳食に関してはママたちのヘルプをよく聞きます。

でもママが離乳食をストレスに感じてしまって、「食べて!食べて!」オーラが出てると赤ちゃんって食べなくことも多いです。

ママに怖い顔やこわばった顔で離乳食のスプーンを差し出されたら、赤ちゃんは拒否してしまうかもしれません。

まずは、ママが明るく、楽しく

離乳食で悩んだわたしがこれから離乳食を進めるママたちに一番言いたいのは、

カオルコ
カオルコ
その子のペースでゆっくりね

今上手に食べられなくても大丈夫!練習すればいずれ上手に食べられるようになりますよ。

離乳食をはじめる新米ママが知っておきたいことのまとめ

離乳食は初期→中期→後期→完了期と4つの時期を通して食べる練習をする期間です。

5〜6ヶ月頃からはじめて、1才〜1才6ヶ月頃に完了しますが、個人差がとても大きいです。

離乳食が進まなくて、後戻りするのもよくあること。

周りは気にせずに、赤ちゃん自身のペースでゆっくり進めましょうね!

 

【参考文献】
主婦の友社.はじめてママ&パパの離乳食.主婦の友社,2015,p.191,ISBN978-4-07-295550-5
山口真弓.はじめてのおいしい離乳食.ナツメ社,2017, p.207, ISBN978-4-8163-6331-3