赤ちゃんをお世話する新米ママや新米パパが離乳食で一番はじめにぶつかる壁。
今では離乳食講座をするわたしも1人目の長女の時に悩みました。
- 周りのママ友に聞くと「5ヶ月で始めたよ」とさらっと言うし。
- Instagramを見ると5ヶ月でおいしそうな離乳食を食べてる赤ちゃんがたくさん!
特に、小さく産まれた赤ちゃんのママ・パパは
と気になると思います。
この記事を読むと、
- 離乳食をはじめる時期の平均
- 小さく生まれた赤ちゃんが離乳食をはじめるタイミング
- 離乳食をはじめる時期の赤ちゃんのサイン
がわかります。
- 離乳食をはじめるタイミングの平均は5〜6ヶ月
- 小さく生まれた(体重2500g以下)の赤ちゃんは修正月齢で離乳食をはじめることもある
- 赤ちゃんの5つのサインを見てからスタートしよう
- 離乳食を始める時期の平均は5〜6ヶ月
- 小さく生まれた赤ちゃん(体重2500g未満)は修正月齢で離乳食を始めることも
- 離乳食をはじめるサイン
- ①首がすわっている
- ②腰を支えてあげると座れる
- ③食べ物に興味がある
- ④スプーンなどを口に入れても舌で押しだすことが少なくなる
- ⑤生活や授乳のリズムができている
- 実際にみんなが離乳食開始した目安は?
- 離乳食をはじめるサインのまとめ
- 離乳食をはじめるタイミングのお悩みQ&A
- Q1. 食物アレルギーが心配だから始めるのを遅くした方がいい?
- Q2. 離乳食を始める前に果汁をあげるべき?
- Q3. 離乳食を始める前にスプーンの練習をした方がいい?
- Q4. もし離乳食を食べてくれない時にはどうしたらいい?
- 体験談:出生体重2700gの長女の離乳食、始めるのが早すぎました
- 離乳食はいつから?のまとめ
離乳食を始める時期の平均は5〜6ヶ月
国の調査によると、約85%の方が生後5〜6ヶ月の時期に離乳食を始めています。
【引用】厚生労働省.平成27年度 乳幼児栄養調査結果 第1部 乳幼児の栄養方法や食事に関する状況
一般的に、離乳食を始める時期は5〜6ヶ月頃が目安と言われています。
が、5〜6ヶ月というのはあくまで参考の一つ。
実際には赤ちゃんの成長には個人差があるので、赤ちゃんが出しているサインをみて離乳食を始める時期を決めます。
小さく生まれた赤ちゃん(体重2500g未満)は修正月齢で離乳食を始めることも
体重2500g未満で生まれた赤ちゃんの場合は、誕生日ではなく出産予定日を基準に5〜6ヶ月後と考えて(修正月齢)、離乳食のスタートを遅らせることもあります。
ですが、赤ちゃん自身を見て、離乳食をはじめるサインが出ていたら、開始を考えて良いと思います。
小さく生まれた子の成長スピードは個人差が大きいです。心配な時はかかりつけ医か保健所・保健センターで相談してくださいね。
赤ちゃんのおっぱいやミルクを飲む量、体重の増え方などを見ながらアドバイスしてもらえると思います。
修正月齢って?
早産児の発達や成長については、実際に産まれた日ではなく、出産予定日を基準に考えていきます。
これを修正月齢といいます。
つまり、出産予定日より2ヵ月早く産まれてきた早産児は、生後1ヵ月で修正月齢マイナス1ヵ月、生後2ヵ月で修正月齢0ヵ月、生後6ヵ月で修正月齢4ヵ月とするのです。【引用】スモールベイビー.com
見逃しちゃいけないのが赤ちゃんが離乳食をはじめるサインを出しているかどうか。
これから離乳食をはじめるサインを解説していきます!
離乳食をはじめるサイン

- 首がすわっている
- 腰を支えてあげると座れる
- 食べ物に興味がある
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
- 生活や授乳のリズムができている
ひとつひとつ見ていきましょう。
①首がすわっている
離乳食は首がしっかりすわってから始めます。
首がすわっていないと、固形の食べ物を飲みこむことができません。
②腰を支えてあげると座れる
赤ちゃんは腰を支えてあげると座れますか?
完全に「おすわり」ができる状態でなくても、ママやパパが支えてあげて座れればOKです。
首と腰が座っていると、ごっくんと飲みこむ力がついてきているサインです。
③食べ物に興味がある
ママやパパの食事を見てよだれを出したり、食べ物をつかもうとするなど、赤ちゃんは食べ物に興味がありますか?
赤ちゃんが食べ物に興味を持つように、「そろそろ離乳食の時期かな?」と思ったら、食事の時は食卓に連れてきて、家族が食事を食べる様子を見せてあげてくださいね!
④スプーンなどを口に入れても舌で押しだすことが少なくなる
赤ちゃんには、おっぱいやミルクを飲むために「乳首に吸い付き飲む」という哺乳反射があります。
哺乳反射が弱くなって、スプーンやママやパパの小指を口に入れても舌で押しださなくなってきたら離乳食開始の合図です。
⑤生活や授乳のリズムができている
おっぱいやミルクの時間に限らず、起きる時間や寝る時間など生活のリズムが整っているかがポイントです。
特に母乳で育てているママは
- 「頻繁におっぱいを欲しがる」
- 「おっぱいを欲しがるタイミングがバラバラ」
なんてお悩みもあるかもしれません。
生後5〜6ヶ月になると、授乳のタイミングが決まってくる赤ちゃんもいますが、まだまだ頻回授乳や飲みムラがある赤ちゃんも多いです。
でも、離乳食をはじめると、自然に授乳の回数が減ってくるので心配しなくて大丈夫。
ただ、離乳食の時間は同じ時間に揃えた方がいいので、朝起きる時間や夜寝る時間などの生活リズムは整えた方がいいですね!
実際にみんなが離乳食開始した目安は?
【引用】厚生労働省.平成27年度 乳幼児栄養調査結果 第1部 乳幼児の栄養方法や食事に関する状況
国の調査では、月齢で開始を決めたのが85%です。月齢は大きな目安になっていますね。
離乳食をはじめるサインのまとめ
月齢生後5〜6ヶ月(小さく生まれた赤ちゃんは修正月齢でもOK)で赤ちゃんから離乳食をはじめるサインが出ていたら始めましょう。
- 首がすわっている
- 腰を支えてあげると座れる
- 食べ物に興味がある
- スプーンなどを口に入れても舌で押しだすことが少なくなる
- 生活や授乳のリズムができている
特に大事なのが
- 食べ物に興味がある
- スプーンなどを口に入れても舌で押しだすことが少なくなる
です。
食べ物に興味がないとなかなか離乳食が進まないですし、
スプーンを口に入れても舌で押し出しているとまだ新生児の頃の反射がとれていないということなので、食べ物を口に取りこむ動きが上手にできません。
というときは焦ってスタートせずに少し待ってみても良いかなと思います。
離乳食をはじめるタイミングのお悩みQ&A

Q1. 食物アレルギーが心配だから始めるのを遅くした方がいい?
A. 気持ちはわかるけど、スタートを極端に遅らせないで
食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行う。【引用】授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)/厚生労働省
とあるように、離乳食の開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果はないと言われています。
- 「アレルギーが心配だから、1歳までミルクのみにする」
- 「卵や小麦は心配だからあげない」
といったように極端に離乳食開始が遅くなったり、特定の食べ物をあげないのはおすすめできないです。
湿疹や皮膚炎などの症状が出ていて、「食物アレルギーかも?」と思う時は早めにかかりつけ医を受診してくださいね。
Q2. 離乳食を始める前に果汁をあげるべき?
A. 離乳食スタート前に果汁をあげるのは以前の話
もしかしたら、おばあちゃんなど年上の方から
「離乳食を始める前に果汁をあげるんだよ」と言われたことがある方もいるかもしれません。
以前は離乳食に慣れるための準備として、スプーンを使って果汁や野菜スープをあげることがすすめられていました。
以前の育児用ミルクに不足していたビタミンCやカリウムを補うことが目的でした。
現在のミルクは栄養面に優れているので、果汁をあげる必要はありません。
逆に、果汁は糖分が多いので、おっぱいやミルクを飲む量が少なくなり、赤ちゃんが栄養をとれなくなるデメリットの方が多いと言われています。
Q3. 離乳食を始める前にスプーンの練習をした方がいい?
A. スプーンの練習は必要ない
離乳食が始まってから、スプーンから離乳食を口に入れてごっくんと飲み込む練習をするので、離乳食をはじめる前にスプーンで練習しなくても大丈夫です。
Q4. もし離乳食を食べてくれない時にはどうしたらいい?
A. 全く離乳食が進まない時は、一旦おやすみするのもあり
「1週間経っても、おかゆ1さじから増えない」
わたしの長女がそうでした。
離乳食を始めても全然食べてくれないなら、離乳食をはじめる時期が早かったのかも。
そういう時は思いきって一旦やめてみるのも手です。しばらくおやすみしている間に、赤ちゃんのからだが成長して食べてくれるようになるかもしれませんよ!
体験談:出生体重2700gの長女の離乳食、始めるのが早すぎました
長女が生まれた時の体重は2700g。小さめちゃんではありますが、2500g未満の低出生体重児ではなかったです。
育児アプリに「そろそろ離乳食をはじめましょう」と出てきたので、「5ヶ月になった翌月の1日からスタートしよう♪」と決めて、離乳食を始めました。
離乳食1日目の写真です。

初日は一口パクっとしたのを見て「食べた食べた〜♪」って喜んでました。
2日目も一口。でも、その後は食べない・・・。1週間経っても、おかゆひとさじから全く進みません。
その後も全然離乳食が進まなくて思い切って1ヶ月くらいおやすみしました。6ヶ月中旬くらいから再開すると、食べてくれるようになりました。
今考えると、大人が食べるのを見てよだれをたらしたり、食べたそうにしているそぶりはなかったです。
でも当時は何もわからなかったし、赤ちゃんのサインなんて知らなかったんです。色々と調べていて「うちの子はスタートが早かったのね」って気づきました。
離乳食のスタート時期は月齢だけではなくって赤ちゃんのサインをママやパパが見てあげてくださいね。
離乳食はいつから?のまとめ
離乳食をスタートするタイミングの平均は5〜6ヶ月です。
小さく生まれた赤ちゃんは修正月齢(出産予定日から数える)の5〜6ヶ月でスタートすることもあります。
離乳食を始めるときには、離乳食をはじめるサインが赤ちゃんから出ているかどうかチェックします。
- 首がすわっている
- 腰を支えてあげると座れる
- 食べ物に興味がある
- スプーンなどを口に入れても舌で押しだすことが少なくなる
- 生活や授乳のリズムができている
とはいっても、赤ちゃんの発達は人それぞれ。
悩むときにはかかりつけ医か保健所・保健センターで相談してみてくださいね。
他に、ベビー用品専門店での無料で相談できる相談会や無料電話相談もあります!
離乳食って正解がないし、相談する人によって言うことがバラバラ・・・。
1人で悩んでいても中々答えが出ないです。地域の専門家に聞いてみるのが一番だと思いますよ!
あなたの赤ちゃんがスムーズに離乳食スタートできますように^^

【参考文献】
厚生労働省.平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要.
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000134208.html(参照2020-01-21)
厚生労働省.「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0314-17.html(参照2020-01-21)
間宮智子.乳幼児食指導士養成講座テキスト 2 乳児・幼児の発育と食事.東京カルチャーセンター,2018, p.59
主婦の友社.はじめてママ&パパの離乳食.主婦の友社,2015,p.191,ISBN978-4-07-295550-5
山口真弓.はじめてのおいしい離乳食.ナツメ社,2017, p.207, ISBN978-4-8163-6331-3
この記事は2020年1月現在の情報で執筆しています。今後、「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、情報が変わる可能性もあります。