ところどころに出てくる【関連記事】は現在執筆中です。がんばって書きますので、少々お待ちください!
赤ちゃんが生まれて、お世話にいっぱいいっぱいになっていたらいつの間にか始まる離乳食。
多くのママやパパが子どもの食事で一番にぶつかる壁だと思います。今では離乳食の仕事をするわたしも過去に悩んだ一人です。
今回の記事では、そんなわたしが
- 1人目のお子さんを育てる新米ママ、新米パパでも大丈夫なように
- 離乳食スタートから完了まで
離乳食の全てを解説します。
たくさんのママやパパが悩む
- 離乳食っていつから始めたらいいの?
- なにを揃えたらいいの?
- 赤ちゃんが離乳食を食べなかったらどうしたらいい?
- 離乳食に困ったら誰に相談したらいいの?
といった疑問についても、しっかりと解決していきます。
この記事を読むことで、安心して離乳食をスタートできるようになるのが目的です。
- 離乳食ってな〜に?
- 離乳食の基本ルール
- ①赤ちゃん自身の発達に合わせて離乳食を進める
- ②食べ物は加熱する
- ③味つけなしからはじめて、いろいろな食材を少しずつ増やす
- ④離乳食のNG食材を知る
- ⑤アレルギーに注意する
- ⑤スプーンの使い方を知る(スプーンを水平に引き抜くのがポイント)
- 離乳食に必要なグッズ
- 離乳食のスタートから完了までの流れ
- 離乳食の作り方
- 無添加ベビーフードおすすめ比較ランキング
- 離乳食のお悩みQ&A
- Q1:離乳食を全然食べてくれないんです
- Q2:離乳食を食べすぎるので太らないか気になります
- Q3:離乳食の好き嫌いがすごいんだけど、どうしたらいい?
- Q4:もしかして、うちの子アレルギーかな?
- Q5:ストロー飲みはいつから練習するの?
- Q6:毎日ベビーフードだけでOK?
- 離乳食に悩んだときは専門家に相談を
離乳食ってな〜に?
そもそも、普通に生活していて離乳食を見る機会ってなかなかないので離乳食自体のイメージがつかない方もいると思います。
「2人目、3人目のお子さんの離乳食だから、離乳食のことはだいたいわかってるよ!」「とにかく食べられるようになればいいんでしょ!」って方は読み飛ばしてOKです。
- 離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
- 1才〜1才半ころまでに初期→中期→後期→完了期って進むよ
- 離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていいよ
離乳食は「飲む」から「食べる」へ進化するための練習
離乳食はおっぱいやミルクを飲んでいた赤ちゃんが噛んで食べる食事をするための練習期間です。
1才〜1才半ころまでに初期→中期→後期→完了期って進むよ
離乳食は5〜6ヶ月頃からはじめます。練習するために、最初はミルクみたいな液体に近いものから。
そして飲み込めるようになってきたら水分を減らしていって、1才〜1才半くらいになるときには大きめの食材をパクっと食べられるようになります。
離乳食の進み方は赤ちゃんそれぞれだから周りは気にしなくていいよ
離乳食は初期〜完了期までで目安の月齢が決まっていますが、あくまでも目安です。体重もからだの発達もバラバラなのに、離乳食の進み具合が同じはずはないんですよね。
だから、「周りの赤ちゃんが離乳食進んでる」とか、「離乳食の本通りにいかない」とか気にしなくていいんです!
詳しくはこちらに書いています。

離乳食の基本ルール
①赤ちゃん自身の発達に合わせて離乳食を進める
離乳食本やこの記事に書いてある月齢はあくまで目安。赤ちゃんの体重や歯の生えかたも違うので、離乳食の進み具合は赤ちゃんそれぞれです。
トロトロ状から始め、歯の生えかたや口の動きの発達をみながら少しずつかたさを増していきます。
【関連記事】離乳食時期の赤ちゃんのお口の発達を解説



②食べ物は加熱する
【関連記事】食材を加熱するのはいつまで?



③味つけなしからはじめて、いろいろな食材を少しずつ増やす
離乳食を調味料で味つけするのは後期(9〜11ヶ月ころ)から。完了期(1才〜1才6ヶ月ころ)には使える調味料の種類が増えますが、1才を過ぎても大人の食事を2〜3倍に薄めるのが良いですね。
同時にいろんな食材を少しずつ増やしていき、大人の食事に近づけていきます。
【関連記事】離乳食の味つけはいつから?



【関連記事】赤ちゃんの味覚の発達について
④離乳食のNG食材を知る
- はちみつ
- もち
- かまぼこ
- そば
- 刺身・生卵
「はちみつ」は赤ちゃんが処理できない菌(ボツリヌス菌)を含んでいるため、1才までNG。また、のどに詰まらせる危険のある「もち」、塩分が多くかみにくい「かまぼこ」もNG。「そば」はアレルギーの心配があります。「刺身、生卵」などの生食もダメです。
⑤アレルギーに注意する
特に、3大アレルギーと言われる「卵」「小麦」「乳」をはじめてあげる時には注意してください。
【関連記事】食物アレルギーについて
⑤スプーンの使い方を知る(スプーンを水平に引き抜くのがポイント)
- 下くちびるにスプーンをトントン
- 赤ちゃんがくちびるではさんで、上くちびるでとり込むのを待つ
- スプーンを水平に引き抜く
スプーンで下くちびるに軽くふれて、赤ちゃんに「食べるよ〜」というサインを送ります。赤ちゃんが口をあけたら、スプーンを下くちびるにおくだけ。赤ちゃんが自分の上くちびるで離乳食をとり込むのを待ちます。そのあと、スプーンは水平に引き抜きます。
- 上くちびるに沿って引き抜く
- 口の奥にスプーンを入れる
上くちびるに沿って引き抜くと、赤ちゃんが自分で離乳食をとり込む力が育ちにくいので、スプーンを引き抜く際は水平に引く抜くことを意識します。また、口の奥までスプーンを入れると、丸のみのくせがつきやすいです。
【関連記事】スプーンの使い方
離乳食に必要なグッズ


- 離乳食用スプーン(発達によって使い分ける)
- 離乳食用食器
- すり鉢や裏ごし器、おろし器
- スタイ
- いす
離乳食スタートのときにそろえたいのが、離乳食用のスプーンと食器。スプーンは赤ちゃんの口の発達によって使うスプーンも変わってきます。
離乳食スタートの頃は、食材をすりおろしたり、裏ごししたりする必要があります。家にある道具で間に合えば特に買う必要はないですが、自宅になければ、離乳食調理セットを買うと使いやすいです。
スタイやいすは離乳食が進んできたらでOK。いすは選ぶときに見るポイントがあるので、こちらの記事を読んでみてくださいね。
【関連記事】離乳食期椅子のおすすめ





- 離乳食調理セット
- ハンドブレンダー
- 外出用ハサミ
- 外出用スプーン、外出用スタイ
- フリージング用容器
離乳食調理セットやハンドブレンダーは離乳食初期の時期にあると便利。ハンドブレンダーは時短できるアイテムです。
外出先で食事をとることが出てきたら、外出先で大人の食事を細かくするためのハサミや外出用スプーン、外出用スタイがあると便利。
離乳食はフリージングすると時短になるので、専用のフリージング用容器があると使いやすいです。
【関連記事】離乳食に必要なグッズ
離乳食のスタートから完了までの流れ
離乳初期、中期、後期、完了期の4つの時期があります。
時期 | 離乳食のかたち | |
初期 | 5〜6ヶ月頃 | なめらかにすりつぶした状態 |
中期 | 7〜8ヶ月頃 | 舌でつぶせる固さ |
後期 | 9〜11ヶ月頃 | 歯ぐきでつぶせる固さ |
完了期 | 1才〜1才6ヶ月頃 | 歯ぐきで噛める固さ |
離乳初期(約5〜6ヶ月頃)
おかゆや野菜、卵黄などを裏ごししたり、すりつぶしたりしてあげます。
離乳食はまだ1日1回。栄養はほとんどおっぱいやミルクからとります。
離乳中期(約7〜8ヶ月頃)
食べ物はすりつぶしたり、みじん切りにしたりと固形になってきます。
離乳食は1日2回に増えて食べる量も増えてきますが、まだおっぱいやミルクから栄養をとる方が多いです。
離乳後期(約9〜11ヶ月頃)
食べ物の大きさもあらみじん切りやコロコロとした大きさに。
食事は1日3回に増えて、おっぱいやミルクよりも離乳食からとる栄養の方が増えていきます。
離乳食の進み具合は個人差が大きい時期で、離乳後期は「食べない」「噛まない」といった悩みも多いです。
離乳完了期(約1才〜1才6ヶ月頃)
1日3回の食事の他におやつも食べる時期です。おっぱいやミルクの量は少なくなり、栄養の大半は食事からとります。
離乳食が終わると、なんでも食べられそうな気がしますが、噛む力はまだ弱いので、子どもに合わせた食事にすることが必要です。
離乳食の進み具合は個人差あり
ただ、これはあくまでも目安。その月齢になったからといって、全ての赤ちゃんが同じように食べられるわけでもありませんし、個人差がとても大きいです。
また、進んだかと思ったら食べなくなって後戻りするのもよくあることです。
食べない時期、食べる時期があってもいずれはみんな食べられるようになりますので、他と比べないで、わが子のペースで離乳食を進めてくださいね。
離乳食の作り方
基本の離乳食の作り方
実際の離乳食作りのコツをまとめています。
●おかゆの作り方
●だしのとり方
●裏ごしのしかた
離乳食調理の裏ワザ
米粉でおかゆを作ったり、人参やほうれん草は冷凍してすりおろしたり、離乳食時短調理の裏ワザはこちらにまとめました。
【関連記事】離乳食調理の裏ワザ
離乳食のフリージング(冷凍)
フリージングするときは
- 食材が新鮮なうちに冷凍
- 加熱調理して冷凍
- 食べるときは熱々になるまで再加熱
- できるだけ1週間以内に使い切る
に気をつけましょう。
製氷皿は離乳食専用のものを使うと、底から押してラクにはずせるのですっごく便利です。
【関連記事】離乳食のフリージング(冷凍)のコツ
無添加ベビーフードおすすめ比較ランキング
ママやパパが疲れたときや時間がないときは市販のベビーフードに頼っちゃいましょう!
でも赤ちゃんが口に入れるものはこだわりたいですよね。
国産の無添加ベビーフードを中心に、管理栄養士の視点から本当のおすすめできるものだけをご紹介します。
手軽に手に入る大手メーカーのベビーフードは日本ベビーフード協議会の自主規格に合わせて作られていますので、安心です。
ここでは有機野菜や無農薬野菜など大手メーカーのベビーフードよりもさらに安全性にこだわった無添加のベビーフードをご紹介しています。


安全性 | |
---|---|
価格帯 | 1袋あたり約600円 |
月齢対応 | 初期・中期・後期・完了期 |
種類 | キャップ付パウチのおかず |




安全性 | |
---|---|
価格帯 | 1袋あたり約450〜560円 |
月齢対応 | 初期・中期・後期・完了期 |
種類 | ごはん系やおかずのレトルトパウチ |




安全性 | |
---|---|
価格帯 | 1袋あたり約450円 |
月齢対応 | 初期・中期・後期 |
種類 | ごはん系が中心のレトルトパウチ |
ベビーフードの詳細が知りたい方はこちらをどうぞ。
【関連記事】ベビーフードランキング
離乳食のお悩みQ&A
そんな時に見て欲しいお悩みQ&Aです。随時追加していきますので、全てのQ&Aを見たい方はこちらから。
Q1:離乳食を全然食べてくれないんです
離乳食相談を受ける中で一番多いお悩みが「赤ちゃんが離乳食を食べてくれない」。わたしも長女の離乳食で一番悩んだのは離乳食を食べない時期でした。
離乳食を食べない時にチェックするポイントをすべてまとめています。



また、それでも離乳食を食べてくれないと悩むママ・パパ向けに離乳食を克服した体験談をまとめました。わたしの体験談やブロガーさんの体験談をまとめています。読んだらきっと気持ちがラクになると思います。



Q2:離乳食を食べすぎるので太らないか気になります
離乳食の食べすぎは「赤ちゃんが太ったりしないかな?」と心配になりますよね。友人に相談しても「食べないよりいいよ!」と言われてしまったり。
そんな食べすぎが心配なママ・パパに向けての記事です。
【関連記事】離乳食の食べすぎが心配
Q3:離乳食の好き嫌いがすごいんだけど、どうしたらいい?
「野菜がイヤ」「お肉がイヤ」「おかゆ食べない」
赤ちゃんの好き嫌い、実は赤ちゃん特有の味覚の発達やお口の発達が影響していることがあります。メカニズムを知っておくと、少し気持ちがラクになるかも。
【関連記事】離乳食の好き嫌いが気になる
Q4:もしかして、うちの子アレルギーかな?
赤ちゃんの食物アレルギーは「卵」「小麦」「乳」の3大アレルゲンがほとんど。アレルギーが出ると心配になりますが、3大アレルゲンの食物アレルギーは50%は3歳までに、80〜90%は小学校に入るまでに治ると考えられています。
信頼できるデータを引用して、離乳食時期におこるアレルギーについて解説しています。
【関連記事】離乳食時期の食物アレルギー
Q5:ストロー飲みはいつから練習するの?
多くのママやパパがコップ飲みの前にストロー飲みの練習をしますが、赤ちゃんのお口の発達を考えると、ストロー飲みよりもコップ飲みの方を先に練習した方が良いです。
コップ飲みを練習する時期とコップ飲み、ストロー飲みの練習方法について解説しています。
【関連記事】コップ飲み、ストロー飲みの練習方法
Q6:毎日ベビーフードだけでOK?
- 温めるだけ、もしくはそのままで簡単に食べられる
- 持ち運べる
- 赤ちゃんの口の発達にあった形態を選びやすい
- 衛生的
- 手づくりするより高いことが多い
- 食材のかたさや大きさが均一
- 添加物や安全性が気になることも
- 1歳6ヶ月頃までで市販のベビーフードがなくなるため、幼児食への移行がスムーズにいかない人もいるかも
理想を言うと、手づくりがいいんです。わかってはいるけど、忙しい日もあれば、疲れている日もある。なかなかそうはいかないですよね。わたしだって全部手づくりで離乳食を作るのは無理です。
ベビーフードに頼るのも全然あり!
ベビーフードのメリットって簡単に食べられるのはもちろん、赤ちゃんの発達にあった形態を選びやすかったり、衛生的だったり。たくさんのメリットがあります。
添加物や安全性が気になるんだったら、安全性にこだわっているベビーフードを選んで買うのも選択肢のひとつ。
全ての離乳食をベビーフードにするのも、ベターな選択かもしれません。仕事をしていて時間がとれなかったり、赤ちゃんが全然離乳食を食べてくれなくてママやパパが不安になったり、イライラしてしまうこともありますよね。
そういう時は食事はベビーフードに頼って、笑顔で過ごした方が赤ちゃんとの時間を楽しく過ごせるかもしれませんね。
【関連記事】【ベビーフードに罪悪感を感じる方へ】市販ばかりでも大丈夫な5つの理由



離乳食に悩んだときは専門家に相談を
食べなかったり、好き嫌いが激しかったり、スプーンやお皿をひっくり返したり。ひとつ悩みが解決したと思ったらまたひとつ悩みが出てきたりします。
そんなときには、一人で悩まないで、誰かに相談してください。家族や友人でもいいですが、離乳食の専門家に相談すると解決するかも。
誰に相談したら良いかわからない時はこちらの記事を読んでみてくださいね。



あなたの赤ちゃんの離乳食がうまくいきますように。心から応援しています^^
\離乳食の進め方やお悩みについて随時更新中/
【参考文献】
厚生労働省.「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0314-17.html(参照2020-02-25)
ベネッセコーポレーション.最新!離乳食新百科.ベネッセコーポレーション,2018,p.231,ISBN978-4-8288-6903-2
主婦の友社.はじめてママ&パパの離乳食.主婦の友社,2015,p.191,ISBN978-4-07-295550-5